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【47都道府県 整骨院マーケットレポート㉜】鹿児島県の整骨院市場分析/競合密度40院——畜産産出額日本一の黒毛和牛・黒豚農家×桜島の降灰×知覧茶×離島医療、南九州の畜産・火山・島嶼市場

2026.07.12|整骨院マーケットレポート

シリーズについて
このレポートは「47都道府県 整骨院マーケットレポート」シリーズの第32回。ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部が、都道府県ごとの整骨院市場を人口構造・競合密度・エリア特性・勝ちパターンの4軸で徹底分析します。経営判断・出店戦略・差別化設計の実務に直接使えるデータをまとめました。


はじめに:日本一の畜産県——牛と豚を育てる農家の腰が、全国で最も酷使されている

鹿児島県の競合密度は約39.7院/10万人。全国平均(40.7院)とほぼ同水準。数字だけ見れば「平均的」だが、鹿児島の需要構造は他県と大きく異なる。

鹿児島は日本一の畜産県だ。農業産出額に占める畜産の割合が突出しており、肉用牛(黒毛和牛・鹿児島黒牛)・豚(かごしま黒豚)・ブロイラー(鶏)のいずれも全国トップクラスの飼育頭数を誇る。「和牛日本一」を決める全国和牛能力共進会(和牛のオリンピック)で、鹿児島の黒牛は上位を独占してきた実績を持つ。

この「畜産王国」であることが、鹿児島の整骨院市場の本質を決めている。畜産農家の身体負荷は、稲作・果樹農家とは全く異なる。

一つ目が黒毛和牛・黒豚の畜産農家だ。曽於・鹿屋・志布志(大隅半島)、伊佐・薩摩川内(北薩)に密集する畜産農家は、牛豚の管理・給餌・敷料交換・堆肥処理・出荷という重労働を毎日こなす。特に子牛のケア・分娩介助・500kg超の牛の取り回しは腰・肩・膝への強烈な負荷だ。

二つ目が桜島の降灰の中で働く農業・都市生活者だ。桜島は今も日常的に噴火し、鹿児島市街地に火山灰(軽石状の「ボラ」)を降らせる。降灰の除去作業(家屋・車・農地)は鹿児島市民の日常的な身体負荷であり、火山灰土壌(シラス台地)での農業も独特の重労働だ。

三つ目が知覧茶・さつまいもの農業だ。南九州市(知覧)は全国有数の茶産地で、茶摘み・茶園管理の農作業がある。さつまいも(でんぷん・焼酎原料)の収穫も鹿児島農業の柱だ。

四つ目が離島医療の空白と漁業だ。種子島・屋久島・奄美大島・徳之島など多数の有人離島を抱える鹿児島は、離島の医療・整骨院インフラが極めて手薄だ。ブリ・カンパチの養殖(垂水・長島)、かつお漁(枕崎・山川)の漁業従事者需要もある。

「畜産・火山・離島」——この3つが鹿児島の整骨院市場を全国のどことも違うものにしている。


第1章:鹿児島県の人口構造と市場規模

1-1. 基本人口データ

| 指標 | 数値 | 備考 |
|------|------|------|
| 総人口 | 約156万人 | 全国24位(減少中)|
| 高齢者人口(65歳以上) | 約51万人 | 高齢化率約33% |
| 生産年齢人口(15〜64歳) | 約85万人 | 構成比約55% |
| 年少人口(0〜14歳) | 約20万人 | 構成比約13%(全国上位・出生率が高い)|

鹿児島は合計特殊出生率が全国上位で、年少人口比率が高い。離島・大隅を中心に子どもの比率が全国平均より高いのが特徴だ。

主要都市別人口:

| 市町村 | 人口 | エリア | 特性 |
|--------|------|--------|------|
| 鹿児島市 | 約59万人 | 鹿児島 | 県庁所在地・桜島・商業・医療の一極集中 |
| 霧島市 | 約12万人 | 姶良・霧島 | 空港・温泉・工業団地(半導体・電子)|
| 鹿屋市 | 約10万人 | 大隅 | 畜産の中心・海上自衛隊基地・農業 |
| 薩摩川内市 | 約9万人 | 北薩 | 川内原発・工業・農業・甑島 |
| 姶良市 | 約7.7万人 | 姶良 | 鹿児島市のベッドタウン・商業 |
| 出水市 | 約5万人 | 北薩 | ツル飛来地・畜産・新幹線停車 |
| 奄美市 | 約4万人 | 奄美 | 奄美大島の中心・大島紬・観光・世界遺産 |
| 日置市 | 約4.6万人 | 南薩 | 農業・焼酎・温泉 |
| 曽於市 | 約3.3万人 | 大隅 | 畜産(肉用牛・豚)の一大産地 |
| 南九州市 | 約3.2万人 | 南薩 | 知覧茶・さつまいも・特攻の街 |
| 西之表市(種子島)| 約1.4万人 | 離島 | 種子島の中心・宇宙センター・農業 |

1-2. 生産年齢人口の需要構造

①畜産農家(曽於市・鹿屋市・志布志市・伊佐市・薩摩川内市)
鹿児島は肉用牛・豚・鶏の飼育が日本トップクラスの畜産王国だ。畜産農家の身体負荷は極めて大きい。

| 作業 | 身体負担 | 障害 |
|------|---------|------|
| 給餌・敷料交換 | 重い飼料・敷料の反復搬送 | 腰痛・肩痛 |
| 堆肥処理 | 重量物の運搬・スコップ作業 | 腰痛 |
| 牛の取り回し・削蹄・分娩介助 | 500kg超の牛を扱う全身の力労働 | 腰痛・打撲・肩関節損傷 |
| 子牛・子豚の世話 | 中腰・前傾の反復作業 | 腰痛・膝痛 |
| 牛舎清掃 | 前傾・重量物・不整地作業 | 腰痛 |

②農業従事者(南九州市・南薩・大隅)
知覧茶(茶摘み・茶園管理)、さつまいも(でんぷん・焼酎原料の収穫)、そら豆・ピーマン・オクラなどの露地・施設野菜。シラス台地での農業。

③製造業従事者(霧島市・薩摩川内市)
霧島市(国分・隼人)には半導体・電子部品の工業団地(ソニーセミコンダクタ鹿児島など)が立地。薩摩川内市には川内原発と製造業。工場従事者の腰痛・肩こり需要。

④漁業・養殖従事者(垂水市・長島町・枕崎市・山川)
ブリ・カンパチの養殖(垂水・長島は全国有数の養殖産地)、かつお漁(枕崎・山川はかつお節の本場)、うなぎ養殖(大隅は全国一のうなぎ産地)。

⑤観光・温泉・離島観光従事者(指宿・霧島・奄美・屋久島)
指宿温泉(砂むし温泉)・霧島温泉の旅館スタッフ、屋久島(世界遺産・縄文杉トレッキング)・奄美大島(世界遺産)の観光業従事者。

1-3. 市場規模推計

| 指標 | 数値 |
|------|------|
| 施術所数(R4確定値) | 620院 |
| 推計年間市場規模 | 約745〜895億円 |


📌 第1章の急所
畜産農家は「牛・豚が資本」ゆえに休めない。毎日の給餌・世話は365日休みがなく、身体を痛めても病院・整骨院に行く時間がない。だからこそ「早朝営業(畜産作業の合間)」「日曜対応」「出張・訪問施術」という時間設計が畜産地帯では決定的に重要だ。大隅(曽於・鹿屋・志布志)の畜産農家に「農家の時間に合わせる院」を届けた者が、この日本一の畜産市場を取る。


第2章:施術所数・競合密度の実態

2-1. 鹿児島県の競合密度

| 指標 | 鹿児島県 | 全国平均 |
|------|----------|----------|
| 施術所数(R4確定値) | 620院 | 50,919院 |
| 競合密度 | 約39.7院/10万人 | 約40.7院/10万人 |
| 人口 | 約156万人(全国24位) | — |

全国平均並みだが、鹿児島市への一極集中が著しく、大隅・離島・北薩は全国平均を大きく下回る。

2-2. エリア別競合密度(推計)

| エリア | 推計競合密度 | 特性 |
|--------|-------------|------|
| 鹿児島市中心部 | 45〜60院/10万人 | 県都一極集中。県内最激戦 |
| 鹿児島市郊外 | 35〜48院/10万人 | 住宅地。中競合 |
| 姶良市・霧島市 | 30〜42院/10万人 | ベッドタウン×工業。中競合 |
| 鹿屋市 | 25〜36院/10万人 | 大隅の中心・畜産。低〜中競合 |
| 薩摩川内市 | 25〜35院/10万人 | 北薩の中心・原発・工業。低競合 |
| 出水市・薩摩川内周辺 | 20〜30院/10万人 | 畜産×農業。低競合 |
| 日置市・南さつま市(南薩)| 18〜28院/10万人 | 農業×焼酎。低競合 |
| 曽於市・志布志市(大隅)| 12〜22院/10万人 | 畜産の一大産地。最低水準 |
| 南九州市(知覧)| 12〜20院/10万人 | 茶×さつまいも。最低水準 |
| 奄美市(奄美大島)| 12〜22院/10万人 | 世界遺産×大島紬。低競合 |
| 種子島・屋久島 | 6〜15院/10万人 | 離島。全国最低水準 |
| その他離島(徳之島・沖永良部等)| 3〜12院/10万人 | 離島医療空白。超最低水準 |


📌 第2章の急所
大隅半島(曽於・鹿屋・志布志)は日本一の畜産地帯でありながら競合密度12〜22院/10万人と全国最低水準に近い。日本一の畜産農家が集積する市場に、それを支える院がほとんどない。MEO口コミ12〜25件で地域トップが取れる。「畜産農家専門」を掲げた院が大隅で開院すれば、即座に地域独占に近い状態を作れる。鹿児島最大のフロンティアは大隅半島だ。


第3章:鹿児島市——桜島の降灰と共に生きる県都

3-1. 鹿児島市(人口約59万人)

鹿児島市は県人口の約38%が集中する南九州最大級の都市だ。目の前に桜島を望み、天文館(繁華街)を中心に商業・医療が集積する。

| エリア | 特性 | 競合 |
|--------|------|------|
| 天文館・中央駅周辺 | 繁華街・商業・オフィス | 県内最激戦 |
| 鹿児島市南部(谷山)| 住宅地・工業 | 中競合 |
| 鹿児島市北部(吉野・伊敷)| 住宅地 | 中競合 |
| 桜島(市内・フェリー圏)| 農業(桜島大根・小みかん)×観光 | 超低競合 |

3-2. 桜島の降灰という鹿児島固有の身体負荷

桜島は世界有数の活火山で、今も頻繁に噴火し鹿児島市街地に降灰をもたらす。この降灰が鹿児島市民に独特の身体負荷を与えている。

  • 降灰の除去作業:家屋の屋根・ベランダ・車・道路に積もる火山灰の掃き出し・洗い流し。前傾・反復動作による腰痛・肩こり。特に大量降灰後は市民総出の清掃作業になる

  • 克灰袋(降灰の収集):灰を集めて指定袋に詰める中腰作業

  • 桜島大根・桜島小みかんの農家:桜島の火山灰土壌での農業。世界一大きい桜島大根の収穫は重労働

「降灰の掃除で腰を痛めた」という主訴は鹿児島市でしか成立しない。大量降灰後のタイミングで「降灰清掃の腰・肩ケア」を訴求できる院は、鹿児島市民の共感を強く得られる。


📌 第3章の急所
桜島の噴火・降灰は予測できない自然現象だが、大量降灰は年に数回発生する。降灰予報・降灰後のタイミングでLINE配信(「昨日の降灰、掃除で腰を痛めていませんか」)を打てる院が、鹿児島市民の日常需要を取れる。天気予報のように「降灰情報」に反応するのが鹿児島市の集客の独自ポイントだ。


第4章:大隅半島——日本一の畜産地帯を取る

4-1. 曽於市・鹿屋市・志布志市の畜産

大隅半島は日本一の畜産集積地だ。曽於市・鹿屋市・志布志市・大崎町・東串良町に肉用牛・豚・鶏の農家が密集する。

| 畜種 | 鹿児島の地位 | 主な産地 |
|------|------------|----------|
| 肉用牛(黒毛和牛・鹿児島黒牛)| 飼育頭数全国トップクラス | 曽於・鹿屋・志布志・伊佐 |
| 豚(かごしま黒豚)| 飼育頭数全国トップクラス | 曽於・鹿屋・南九州 |
| ブロイラー(鶏)| 産出額全国トップクラス | 大隅全域 |
| うなぎ養殖 | 全国一の生産量 | 大隅(志布志・大崎)|

畜産農家の身体負荷は前章の通り、牛豚の取り回し・重量物搬送・堆肥処理という全身の力労働だ。特に和牛の繁殖農家は分娩介助・子牛の世話で不規則な時間労働を強いられる。

4-2. 大隅での需要の取り方

①「畜産農家専門」という全国唯一レベルの訴求
「日本一の畜産の街・大隅で、牛豚を育てる農家の腰・肩・膝を専門に診る院」というコンセプトは、大隅の畜産農家に強烈な帰属感を与える。

②農家の時間に合わせた診療設計
畜産農家は早朝から給餌を始め、日中も牛舎作業が続く。「早朝7時開院」「日曜営業」「作業の合間の短時間施術」という時間設計が畜産農家の来院を可能にする。

③JA・畜産組合・家畜市場への連携
大隅の家畜市場(子牛のセリ市)は畜産農家が定期的に集まる場だ。JA鹿児島きもつき・曽於などの畜産部会、家畜市場での「農家の腰痛予防セミナー」が最速の農家コミュニティ接触になる。

④鹿屋の海上自衛隊基地
鹿屋市には海上自衛隊鹿屋航空基地がある。自衛隊員の体力錬成による外傷・腰痛需要も鹿屋では取れる追加市場だ。


📌 第4章の急所
畜産農家は「腰を痛めても代わりがいない」ため、施術で早く現場に戻したいニーズが極めて強い。「1回で楽にしてほしい」という即効性への期待が高い層だ。丁寧な説明よりも「今日の作業ができる状態まで戻す」実感を提供することが、畜産農家のリピートに直結する。関係構築は家畜市場・JA部会という「農家が集まる場」で行うのが鹿児島流だ。


第5章:南薩・北薩——知覧茶×さつまいも×養殖漁業

5-1. 南九州市(知覧)の茶・さつまいも

南九州市は全国有数の茶産地だ。「知覧茶」ブランドで知られ、市町村単位の荒茶生産量は全国トップクラス。

  • 茶摘み・茶園管理:一番茶(4〜5月)の繁忙期、茶園の畝の間での中腰作業・摘採機の操作

  • さつまいもの収穫:でんぷん原料・焼酎原料のさつまいも。しゃがんでの掘り取り作業→腰・膝

  • 南九州市は「知覧特攻平和会館」で年間多数の来訪者がある観光地でもある

5-2. 北薩(薩摩川内・出水・伊佐)の工業×農業

  • 薩摩川内市:川内原発、製造業(京セラ関連など)、農業。九州新幹線の停車駅

  • 出水市:ツルの飛来地(世界的なツルの越冬地)、畜産、九州新幹線停車駅

  • 伊佐市:伊佐米(良食味米)、伊佐牛、菱刈金山(国内最大級の金鉱山)

5-3. 養殖漁業(垂水市・長島町・枕崎市)

  • ブリ・カンパチ養殖:垂水市・長島町は全国有数の養殖産地。養殖筏の管理・餌やり・水揚げの重労働

  • かつお漁・かつお節(枕崎市・山川):枕崎は日本有数のかつお節の産地。漁業と加工業の従事者需要


📌 第5章の急所
知覧茶の一番茶の時期(4〜5月)は茶農家が総動員で摘採・製茶に追われる。この繁忙期明けの5月下旬〜6月が茶農家の集患チャンスだ。「一番茶おつかれさまでした」訴求を南九州市で打てる院が茶農家需要を取る。さつまいもの収穫期(秋)も同様のタイミング設計が効く。


第6章:離島——医療空白地帯という特殊市場(種子島・屋久島・奄美)

6-1. 鹿児島の離島

鹿児島県は日本有数の離島県で、種子島・屋久島・奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島など多数の有人離島を抱える。

| 離島 | 特性 |
|------|------|
| 種子島 | 種子島宇宙センター・鉄砲伝来・農業(さとうきび・さつまいも)・漁業 |
| 屋久島 | 世界自然遺産・縄文杉トレッキング・観光・林業 |
| 奄美大島 | 世界自然遺産・大島紬・観光・農業・漁業 |
| 徳之島・沖永良部 | さとうきび・畜産(子牛生産)・農業 |

離島の共通の課題は医療・整骨院インフラの空白だ。競合密度が全国最低水準(種子島・屋久島で6〜15院/10万人、小離島ではさらに低い)で、島民が身体を痛めても行ける場所が極めて限られる。

6-2. 離島の需要と課題

  • さとうきび農家:種子島・奄美・徳之島のさとうきび収穫(きび刈り)は重労働。刈り取り・積み込みの腰痛

  • 子牛生産農家:徳之島・沖永良部は繁殖用の子牛生産が盛ん。畜産の身体負荷

  • 屋久島の観光需要:縄文杉トレッキング(往復10時間超の登山)で膝・腰・足首を痛める観光客の当日対応needs

  • 大島紬の織元(奄美):座位の織機作業による頸肩腕症候群・腰痛

6-3. 離島での経営の現実

離島は人口が少なく単独市場としては小さいが、「島で唯一の院」というポジションは絶対的だ。島内の口コミ・信頼が集患のすべてで、広告はほぼ不要。ただし物流コスト・スタッフ採用・機器搬入の難しさがあり、地元出身者が地元に戻って開業するケースが現実的だ。屋久島は世界遺産の観光需要が地元人口の少なさを補う唯一の離島と言える。


📌 第6章の急所
屋久島の縄文杉トレッキングは往復20km超・所要10時間前後の本格登山だ。慣れない観光客が膝・腰・足首を痛めるケースが多発する。「トレッキング後の膝・腰の当日対応・英語対応」を掲げた院は、屋久島の観光需要という地元人口を超えた市場を取れる。世界遺産の島は、離島の中でも観光需要で経営が成立する例外的なエリアだ。


第7章:鹿児島に刺さる集客チャネルの現実

7-1. MEO——大隅・南薩・離島は即独占可能

| エリア | 地域1位に必要な口コミ数(推計)| 優先度 |
|--------|-------------------------------|------|
| 鹿児島市中心部 | 110〜180件 | 県内最激戦 |
| 鹿児島市郊外 | 70〜110件 | 中期目標 |
| 姶良市・霧島市 | 55〜85件 | 中期目標 |
| 鹿屋市 | 35〜55件 | 短期で達成可能 |
| 薩摩川内市 | 35〜55件 | 短期で達成可能 |
| 出水市・日置市 | 25〜40件 | 今すぐ達成可能 |
| 曽於市・志布志市 | 12〜25件 | 即独占可能 |
| 南九州市 | 12〜22件 | 即独占可能 |
| 奄美市 | 15〜28件 | 即独占可能 |
| 種子島・屋久島 | 8〜18件 | 即独占可能 |

7-2. LINE公式アカウント——畜産×降灰×農業カレンダー連動

| 時期 | 配信テーマ |
|------|-----------|
| 大量降灰後 | 「降灰の掃除で腰・肩を痛めていませんか。当日対応OK」(鹿児島市)|
| 通年 | 「牛豚のお世話でお疲れの腰・肩、早朝・日曜も対応します」(大隅畜産地帯)|
| 5〜6月 | 「一番茶おつかれさまでした。茶園作業の腰をリセット」(南九州市)|
| 秋 | 「さつまいも・さとうきび収穫の腰・膝、シーズン後のケアを」(南薩・離島)|
| 冬 | 「ブリ・カンパチの水揚げ繁忙期。漁業の腰ケアを」(垂水・長島)|

7-3. 法人・組合・行政連携

  • JA鹿児島きもつき・JAそお鹿児島などの畜産部会への「畜産農家腰痛予防セミナー」

  • 家畜市場(子牛のセリ市)での農家向け健康講話

  • 霧島・薩摩川内の工業団地企業(半導体・電子)の健保への法人提案

  • 海上自衛隊鹿屋基地の隊員向け需要

  • 指宿・霧島の温泉旅館組合への法人契約提案

  • 養殖漁協(垂水・長島)・かつお漁協(枕崎)への連携


📌 第7章の急所
鹿児島は「郷中教育」の伝統を持つ、地縁・人の繋がりが極めて強い県民性だ。畜産農家・漁師のコミュニティは特に結束が固く、「よそ者の広告」より「信頼できる人の紹介」で動く。家畜市場・JA部会・漁協という「農漁業者が集まる場」に顔を出し、地道に信頼を積むことが、鹿児島の農漁業需要への唯一の入口だ。派手なWEB広告より、現場に足を運ぶ泥臭さが効く県だ。


第8章:鹿児島の勝ちパターン5選

パターン①【大隅・畜産農家特化型】日本一の畜産地帯で農家専門院になる

  • ターゲット:曽於・鹿屋・志布志の畜産農家(30〜70代)

  • 武器:「畜産農家の腰・肩・膝専門」訴求×早朝7時・日曜対応×JA畜産部会・家畜市場への連携×MEO口コミ12〜25件で地域独占

  • 月商目標:120〜165万円

  • 注意点:畜産農家は即効性を求める層。「作業に戻れる状態にする」実感の提供がリピートの鍵。関係構築は家畜市場・JA部会という農家が集まる場で行う

パターン②【鹿児島市・降灰×都市型】県都一極集中の市場で桜島と共に戦う

  • ターゲット:鹿児島市民(幅広い層)+デスクワーカー+主婦

  • 武器:「降灰清掃の腰・肩ケア」という鹿児島固有訴求×降灰後のLINE配信×自費コンディショニング×MEO口コミ110件超

  • 月商目標:170〜230万円

  • 注意点:鹿児島市は県内最激戦。総合型では埋もれる。「降灰対応」「通勤者特化」「産後ケア」など明確な差別化が必須

パターン③【霧島・姶良・工業×ベッドタウン型】空港・工業団地・温泉の複合需要を取る

  • ターゲット:半導体・電子工場従事者+鹿児島市ベッドタウン住民+霧島温泉スタッフ

  • 武器:「工場勤務の腰・肩専門」×シフト対応×子育て世帯向けファミリー設計×MEO口コミ55〜85件

  • 月商目標:160〜210万円

  • 注意点:霧島市(国分・隼人)は鹿児島市に次ぐ成長エリア。工業従事者・ベッドタウン住民・温泉スタッフの三層で商圏を作る

パターン④【鹿屋・大隅中核型】畜産×自衛隊×大隅の中心都市を押さえる

  • ターゲット:畜産農家+海上自衛隊隊員+鹿屋市民

  • 武器:「畜産農家+自衛隊員の身体を支える院」×早朝日曜対応×基地・JAへの連携×MEO口コミ35〜55件

  • 月商目標:140〜185万円

  • 注意点:鹿屋は大隅の中心で商圏が広い。畜産(早朝日曜)と自衛隊(体力錬成外傷)と市民の三層設計。大隅半島全体をカバーする広域集患を意識する

パターン⑤【南九州市・南薩型】知覧茶とさつまいもの農家を取る

  • ターゲット:知覧茶農家・さつまいも農家+南薩の住民

  • 武器:「茶園・農作業の腰専門」×一番茶明けの集中販促×JA連携×MEO口コミ12〜22件で地域独占

  • 月商目標:100〜140万円

  • 注意点:農業の繁忙期(一番茶・さつまいも収穫)明けに集患を集中。知覧特攻平和会館の観光需要も上乗せとして取れる


📌 第8章の急所
鹿児島で多店舗展開するなら「鹿児島市→霧島市→姶良市」の鹿児島湾北岸(成長エリア)に集中するのが手堅い。一方で「大隅半島(鹿屋・曽於)の畜産専門ドミナント」は競合が薄く、日本一の畜産市場を独占できる高収益モデルになりうる。都市型(鹿児島市・霧島)と畜産特化型(大隅)は全く別の経営モデルであり、どちらを主軸にするかで院の設計が根本から変わる。


まとめ——鹿児島で整骨院を経営するということ

鹿児島の整骨院市場を一言で表すなら、「日本一の畜産県という全国唯一の農家需要と、桜島の降灰という固有の身体負荷、そして離島の医療空白が、鹿児島市の一極集中と併存する、南九州の特異な市場」だ。

大隅の畜産農家、桜島と暮らす鹿児島市民、知覧の茶農家、屋久島のトレッカー——これらは全て鹿児島でしか成立しない需要だ。

鹿児島で勝つための3原則

① 日本一の畜産農家を「時間設計」で取る
大隅の畜産農家は日本一の市場でありながら競合が薄い。早朝・日曜対応という「農家の時間に合わせる設計」と、家畜市場・JA部会での地道な信頼構築が、この市場を開ける唯一の鍵だ。

② 桜島の降灰を集客の起点にする
「降灰清掃の腰・肩ケア」は鹿児島市でしか成立しない訴求だ。降灰情報に反応したLINE配信という、天気連動型の集客が鹿児島市の独自エンジンになる。

③ 人の繋がりで動く県民性に合わせる
鹿児島は地縁・信頼で動く県だ。派手なWEB広告より、現場(家畜市場・JA・漁協)に足を運ぶ泥臭さが効く。一度信頼を得れば、結束の固いコミュニティ内で口コミが連鎖する。


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著者プロフィール

著者プロフィール:宮澤 駿
ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

大学卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。入社後は12年間、整骨院を中心に治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わりながら、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を実現掲げるピュアグロースの理念に共感しヘルスケア事業本部を2026年4月に立ち上げ。パーソナルパーパスは「業界・企業・人の可能性を信じ、伴走し、未来を共に創る」。

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本レポートはR4衛生行政報告例(厚生労働省)確定データ・各種公開統計および業界調査をもとに執筆しています。

宮澤駿

この記事の監修者

宮澤 駿ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

株式会社船井総合研究所で12年間、整骨院・治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わり、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を掲げるピュアグロースにて、2026年ヘルスケア事業本部を立ち上げ。

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