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【47都道府県 整骨院マーケットレポート㉔】高知県の整骨院市場分析/競合密度33院——カツオ一本釣り漁師×土佐ショウガ全国1位農家×四万十川林業者×黒潮サーファー、四国最南端の4重需要

2026.07.01|整骨院マーケットレポート

シリーズについて
このレポートは「47都道府県 整骨院マーケットレポート」シリーズの第24回。ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部が、都道府県ごとの整骨院市場を人口構造・競合密度・エリア特性・勝ちパターンの4軸で徹底分析します。経営判断・出店戦略・差別化設計の実務に直接使えるデータをまとめました。


はじめに:人口68万人の最少クラス県が持つ、4つの固有需要

高知県の競合密度は約33.1院/10万人。全国平均(40.7院)を大幅に下回る低競合市場だ。

47都道府県で46番目の人口(約68万人)と、日本一広い可住地面積あたりの過疎率を持つ高知は、一見「市場が小さすぎる」と思われがちだ。だが実際は逆だ。

高知の整骨院市場は、院に来た経験のない「4つの固有需要層」が今も未開拓のまま残っている。

一つ目がカツオ一本釣りの漁師だ。日本一のカツオ漁業が集積する土佐清水市・宿毛市・土佐市の漁師は、長時間の船上重労働・引き揚げ作業・揺れる甲板での連続動作による腰痛を慢性的に抱えている。「漁師が整骨院に行く」という文化が根付いていないため、このエリアの院は空白地帯に近い状態だ。

二つ目が土佐ショウガ(生姜)農家だ。高知県は全国の生姜生産量の約40〜50%を占める生姜の最大産地だ。安芸市・香南市・土佐市のハウス生姜農家は、しゃがんで生姜を掘る・ハウス内で腰を曲げ続けるという農作業による腰痛が深刻だが、「農家のための院」がほぼ存在しない。

三つ目が四万十川・魚梁瀬(やなせ)の林業従事者だ。「日本最後の清流」四万十川を擁する西部地域の林業は、土佐材(日本三大人工美林の一つ・魚梁瀬杉)の産地として全国に名が通っている。チェーンソー・集材作業による腰痛・振動障害が慢性化しているが、このエリアの競合密度は全国最低水準だ。

四つ目が黒潮を活かしたサーファー需要だ。高知の太平洋岸(土佐清水・黒潮町・四万十市周辺)は黒潮の恩恵を受けた全国屈指のサーフポイントだ。波の品質と温暖な気候が移住サーファーを呼び込んでいる。サーファーの肩・首・腰のケア需要を持つ院は高知西部では皆無に近い。

高知は「小さな市場」ではなく「誰も掘っていない市場」だ。この4重の固有需要を一院で抑えた院が、高知の繁盛院になる。


第1章:高知県の人口構造と市場規模

1-1. 基本人口データ

| 指標 | 数値 | 備考 |
|------|------|------|
| 総人口 | 約68万人 | 全国46位(鳥取県に次ぐ少なさ。急速に減少中)|
| 高齢者人口(65歳以上) | 約25万人 | 高齢化率約37%(全国最高水準)|
| 生産年齢人口(15〜64歳) | 約37万人 | 構成比約54% |
| 年少人口(0〜14歳) | 約6万人 | 構成比約9% |

高齢化率37%は全国トップクラスだ。高知市・南国市など中心部は比較的若い人口を保っているが、四万十市・土佐清水市・宿毛市・安芸市などの中山間部・漁業地帯は高齢化率45〜55%に達するエリアが珍しくない。

主要都市別人口:

| 市町村 | 人口 | 特性 |
|--------|------|------|
| 高知市 | 約32万人 | 県庁所在地・高知城・ひろめ市場・商業・医療 |
| 南国市 | 約4.8万人 | 農業・高知大学医学部・空港隣接 |
| 四万十市 | 約3.1万人 | 四万十川・林業・農業・漁業(西部) |
| 香美市 | 約2.7万人 | 農業(ショウガ・ナス)・龍河洞・高知工科大 |
| 安芸市 | 約1.7万人 | 農業(ショウガ・ナス)・漁業・岩崎弥太郎の出身地 |
| 宿毛市 | 約1.9万人 | 漁業(カツオ・アジ)・農業・四国最西端 |
| 土佐清水市 | 約1.3万人 | カツオ一本釣りの本場・足摺岬・ジョン万次郎 |
| 須崎市 | 約2.2万人 | 漁業・林業・農業 |
| 黒潮町 | 約1万人 | サーフポイント・農業・漁業 |
| 馬路村 | 約約0.1万人 | ゆず(全国最高ブランド)・林業 |

1-2. 生産年齢人口の需要構造

①漁業従事者(土佐清水市・宿毛市・須崎市・黒潮町)
高知県は「カツオ王国」だ。土佐清水市(足摺岬沖)は日本最大のカツオ一本釣り漁業の拠点。船の揺れに対抗する体幹固定・カツオ(5〜15kg)を繰り返し引き揚げる動作・24時間操業のシフト勤務による慢性腰痛が漁師の職業病だ。この層が整骨院を使っていない。

②農業従事者(安芸市・香南市・土佐市・南国市)
土佐ショウガ(全国生産シェア約40〜50%)・土佐ビニールハウスナス(全国有数の産地)・高知県の農業は「ハウス農業×施設農業」が中心だ。ハウス内のしゃがみ作業・腰を曲げた除草・定植作業による腰痛が農業従事者の慢性悩みだ。

③林業従事者(四万十市・本山町・馬路村・安芸郡)
魚梁瀬杉(日本三大人工美林)の産地・安芸郡と、四万十川流域の林業地帯は高知の山間部を支えている。チェーンソー・架線集材の振動による腰痛・振動障害が深刻だ。

④サーファー・マリンスポーツ愛好家(黒潮町・四万十市・土佐清水市)
高知の太平洋岸は黒潮が直撃する全国屈指のサーフポイントだ。サーファーの肩・首・腰のスポーツ障害ケア需要がある。近年は移住サーファーが増加しており、若い生産年齢層の定住化が進みつつある。

⑤高知市の飲食業・サービス業従事者
「土佐の高知はよく飲む」という文化は有名だ。高知市は人口当たりの飲食店数が全国上位にある。居酒屋・料理店の立ち仕事・重い荷物搬送による腰痛需要がある。

1-3. 市場規模推計

| 指標 | 数値 |
|------|------|
| 施術所数(R4確定値) | 225院 |
| 推計年間市場規模 | 約270〜325億円 |


📌 第1章の急所
高知県の人口減少は急速だ。2000年の約81万人から2024年の約68万人へ20年で13万人減。ただし「生産年齢人口の農業・漁業従事者×整骨院未利用者層」という組み合わせは人口減少の速度より先に来院誘致できる。「高知に整骨院文化を作る最初の院」というポジションを取った院が、人口減少時代でも安定して伸びる構造を作れる。


第2章:施術所数・競合密度の実態

2-1. 高知県の競合密度

| 指標 | 高知県 | 全国平均 |
|------|--------|----------|
| 施術所数(R4確定値) | 225院 | 50,919院 |
| 競合密度 | 約33.1院/10万人 | 約40.7院/10万人 |
| 人口 | 約68万人(全国46位) | — |

全国平均の約81%。県全体でみても低競合だが、高知市への集中により郊外・漁村・山間部は超低競合だ。

2-2. エリア別競合密度(推計)

| エリア | 推計競合密度 | 特性 |
|--------|-------------|------|
| 高知市中心部 | 40〜55院/10万人 | 商業中心地。全国平均前後〜やや高め |
| 高知市郊外・住宅地 | 28〜40院/10万人 | 住宅地。中低競合 |
| 南国市 | 25〜38院/10万人 | 農業×医大。中低競合 |
| 香美市 | 20〜32院/10万人 | ショウガ農業地帯。低競合 |
| 安芸市 | 15〜25院/10万人 | 農業×漁業。低競合 |
| 須崎市 | 12〜22院/10万人 | 漁業×林業。低競合 |
| 四万十市 | 10〜20院/10万人 | 四万十川×林業×農業。低競合 |
| 宿毛市 | 10〜18院/10万人 | カツオ漁業。低競合 |
| 土佐清水市 | 8〜15院/10万人 | カツオ一本釣りの本場。最低水準 |
| 黒潮町 | 5〜12院/10万人 | サーフポイント×農業。最低水準 |
| 馬路村 | 3〜8院/10万人 | ゆず×林業×限界集落。超低競合 |


📌 第2章の急所
土佐清水市(人口約1.3万人)の競合密度8〜15院/10万人は全国でも最低水準に近い。全国最大のカツオ一本釣り漁業の拠点でありながら、「漁師のための院」が土佐清水市内に存在しない。一院作るだけで即座に地域独占になれるエリアだ。ただし人口1.3万人という小規模市場のため、「漁師×農家×一般患者」の複合設計が安定経営に必要だ。


第3章:高知市の市場地図(県庁所在地)

3-1. 高知市(人口約32万人)

高知市は県全体の人口の約47%が集中する絶対的中心地だ。高知城・ひろめ市場・日曜市(高知名物の日曜市)が観光の象徴で、商業・医療・教育が集積している。

| エリア | 特性 | 競合 |
|--------|------|------|
| 高知駅周辺(北西部)| 商業・観光の中枢 | 最も競合が高い |
| 帯屋町・追手筋(中心市街地)| 繁華街・飲食業 | 高競合。飲食業需要 |
| 旭・横浜・介良(東部郊外)| 住宅地 | 中低競合 |
| 春野・土佐市境(西部郊外)| 農業地帯×住宅地 | 中低競合 |
| 一宮・長浜(南部・海岸沿い)| 漁業コミュニティ | 中低競合 |

3-2. 高知市での差別化軸

高知市中心部は全国平均前後の競合があり、汎用的な整骨院では差別化が難しい。

軸①「高知市郊外×農業地帯」の住民型院
春野・土佐市方面の郊外は農業従事者+住宅地の組み合わせだ。MEO口コミ70〜100件で地域トップが狙える。

軸②「日曜市×ひろめ市場×飲食業従事者」の立地型院
高知市の飲食業従事者(立ち仕事・重量搬送)は慢性腰痛を抱えている。「夜の飲食業の方のアフターケア対応(21時まで診療)」は他院との明確な差別化になる。


📌 第3章の急所
高知市内は「夜遅くまで飲む文化」があるため、飲食業従事者の診療需要は夜間に偏る。高知市内で21〜22時まで診療している整骨院はほとんどない。「夜22時まで対応・飲食業・サービス業の方へ」という訴求は高知市内で全国的にみても珍しい差別化ポジションだ。


第4章:カツオ一本釣り漁師の需要(土佐清水・宿毛・須崎)

4-1. 高知のカツオ漁業と身体負担

高知県は日本一のカツオ漁業県だ。

| 漁業拠点 | 特性 |
|---------|------|
| 土佐清水市(足摺岬沖) | カツオ一本釣りの全国最大拠点。近海・遠洋漁業 |
| 宿毛市 | カツオ・マグロ・アジ・サバの漁業拠点 |
| 須崎市 | 沿岸漁業・定置網漁業 |
| 黒潮町 | 沿岸漁業・黒潮ブランド魚 |

カツオ一本釣りの身体負担:

| 作業 | 身体負担 | 生じやすい障害 |
|------|---------|--------------|
| 一本釣り(カツオを繰り返し引き揚げる) | 肩・腕・腰への集中的な反復負荷(1日数百〜千回以上)| 腰痛・肩腱板損傷・肘内側上顆炎 |
| 船上での立ち仕事 | 不安定な甲板での長時間立位 | 腰痛・足底筋膜炎・膝関節症 |
| 遠洋漁業の長期乗船 | 狭い船内での長期生活・偏った姿勢 | 腰痛・頸肩腕症候群 |
| 水揚げ・積み込み | 重いカツオケース(20〜30kg)の搬送 | 腰痛・肩峰下インピンジメント |

4-2. 漁師需要の取り方

①「カツオ漁師の腰を診る院」という全国唯一の訴求
「土佐のカツオ漁師の腰・肩を診る整骨院」というキャッチコピーは日本中どこでも使えない高知だけの差別化だ。Google・SNSで検索した地元漁師が「ここは自分のための院だ」と直感する。

②早朝対応(漁師は夜明け前に出港し昼前に帰港する)
漁師の就業リズムは「夜明け前出港→昼前帰港→午後フリー」だ。13〜18時の診療設計が漁師の来院リズムに最もマッチする。一般的な10〜19時診療でも昼は取れるが、漁師の午後帰港に合わせた「15時以降の予約枠確保」が需要を逃さない鍵だ。

③漁港の漁協組合への連携アプローチ
高知県漁業協同組合(JFこうち)への「漁業従事者腰痛予防セミナー」提案が最速の信頼構築だ。「港の近くの整骨院がセミナーをしている」という口コミが漁師コミュニティ内で広がれば、半径5kmの漁師を独占できる。


📌 第4章の急所
カツオ一本釣りは「遠洋漁業(黒潮の流れに乗って太平洋を南下する漁船)」と「近海漁業(足摺岬沖の日帰り漁)」に分かれる。遠洋漁師は1回の出漁で1〜3ヶ月帰港しない。この遠洋漁師は「帰港直後の数日間」に集中的に整骨院を利用する特徴がある。「帰ってきた日から当日予約OK・まとめてリセット施術コース」というメニュー設計が遠洋漁師に最も刺さる。


第5章:土佐ショウガ・ナス農家の需要(安芸・香南・南国)

5-1. 土佐ショウガ農家(全国1位産地)

高知県は全国の生姜生産量の約40〜50%を占める日本最大のショウガ産地だ。

| 産地 | 特性 |
|------|------|
| 安芸市・東洋町(安芸郡) | 施設栽培ショウガの主要産地 |
| 香南市(香我美町・野市町) | 露地・施設ショウガ |
| 南国市 | ショウガ×ハウスナス |
| 土佐市 | ショウガ×青ネギ |

ショウガ農家の農作業と身体負担:

| 作業 | 身体負担 | 障害 |
|------|---------|------|
| 植え付け(しゃがんで種ショウガを植える)| 繰り返しのしゃがみ立ち→腰・膝への集中負荷 | 腰痛・変形性膝関節症 |
| 収穫(しゃがんで掘り出す) | 腰を曲げた前傾姿勢での土掘り | 腰痛・頸部障害 |
| 袋詰め・出荷調整 | 重い袋の搬送・繰り返しの前屈 | 腰痛・肩こり |
| ハウス管理(換気・水やり)| 中腰でのハウス内作業 | 腰痛・肩こり |

土佐ハウスナス農家(全国有数の産地)の身体負担もほぼ同様だ。ハウス内のしゃがみ作業・定植・誘引(ナスのツルを誘導する作業)は腰・膝への集中的な負荷だ。

5-2. ショウガ・ナス農家需要の取り方

①「土佐ショウガ農家の腰・膝専門」という産地特化訴求
「土佐ショウガ農家の腰痛×変形性膝関節症専門施術」は高知独自の差別化だ。「農家に刺さるキャッチコピー」として安芸市・香南市・南国市でのMEO上位表示と農協(JA高知)への掲示が有効だ。

②農協(JA高知県)への連携アプローチ
JA高知県の営農センター・農業指導員経由で「農業従事者の腰痛予防セミナー」提案をすることで、ショウガ・ナス農家が集まるコミュニティへ一括接触できる。JAの広報誌・農家向けニュースレターへの掲載も有効だ。

③農繁期カレンダーとの連動
ショウガの植え付け(3〜4月)・収穫(9〜11月)はハードワークの集中期だ。農繁期終了直後(5月・12月)に「農繁期終わった。腰が悲鳴をあげてませんか?」というLINEメッセージが最も高い反応を得る。


📌 第5章の急所
変形性膝関節症は高知の農業従事者(高齢化率37%×農業従事者)の中で深刻だ。整骨院が「膝の痛みは手術しかない」と思い込んでいる高齢農家に対して、「手術の前に整骨院へ」という啓発と「膝への集中施術(テーピング・電気・温熱)」を組み合わせたメニュー設計が農業地帯での強力な集患策になる。


第6章:四万十川・林業×黒潮サーファー需要

6-1. 四万十川流域の林業従事者(四万十市・馬路村・安芸郡)

高知西部(四万十市・四万十町)と安芸郡(馬路村・北川村)は土佐材・魚梁瀬杉の産地だ。

| 産地 | 特性 |
|------|------|
| 四万十市・四万十町 | 四万十川流域の杉・ヒノキ林業 |
| 馬路村(安芸郡) | 魚梁瀬杉・ゆず生産(全国ブランド)。人口約1,000人 |
| 北川村(安芸郡) | 魚梁瀬杉・ゆず。林業集落 |
| 本山町(長岡郡) | 嶺北地方の林業。吉野川水系 |

林業従事者の身体負担:

  • チェーンソー伐採(振動障害・腰痛)

  • 集材・搬出(重量物の反復搬送)

  • 枝打ち・植林(高所・不安定な斜面作業)

馬路村・北川村はゆず農業も主産業だ。ゆずの収穫(棘が多いゆずを手で収穫する→手・指への刺傷リスク)・搬送作業が農業従事者の身体負担だ。

6-2. 黒潮サーファー・マリンスポーツ需要

高知の太平洋岸は日本屈指のサーフポイントだ。

| サーフポイント | 特性 |
|---------|------|
| 入野海岸(黒潮町) | 四国最大級のサーフポイント。全国からサーファーが集まる |
| 鵜来島・大月町 | ダイビング・シュノーケリング |
| 大岐の浜(土佐清水市)| 白砂の美しいサーフポイント |
| 浜口海岸(四万十市)| 黒潮直撃の波 |

近年、黒潮町・四万十市・土佐清水市方面に移住サーファーが増加している。「サーフィン+農業・漁業の二刀流」というライフスタイル移住者が30〜40代の生産年齢層を少しずつ形成している。このサーファー移住者の肩・首・腰のスポーツケア需要は、高知西部で新たな整骨院需要の核になりつつある。


📌 第6章の急所
馬路村(人口約1,000人)は「ゆずの村」として全国的に有名なブランド力を持っている。マーケティングで全国に知られた村だ。この「ブランド発信力」を活かして「馬路村に来た観光客向け整骨院施術体験」という観光整骨院コンセプトは全国どこでも作れない高知だけの差別化だ(ただし人口が小さいため副院長以上のリソースを割くのは難しく、高知市近郊の院が「馬路村で整骨院×ゆず旅行」というセット観光を企画する方向性の方が現実的だ)。


第7章:高知に刺さる集客チャネルの現実

7-1. MEO——土佐清水・四万十・安芸は今すぐ独占可能

| エリア | 地域1位に必要な口コミ数(推計)| 優先度 |
|--------|-------------------------------|------|
| 高知市中心部 | 100〜160件 | 競合が集中 |
| 高知市郊外・住宅地 | 60〜100件 | 中期目標 |
| 南国市 | 50〜75件 | 短期で達成可能 |
| 香美市・安芸市 | 30〜50件 | 短期で達成可能 |
| 四万十市 | 20〜38件 | 即独占可能 |
| 宿毛市 | 18〜30件 | 即独占可能 |
| 土佐清水市 | 12〜22件 | 即独占可能 |
| 黒潮町 | 8〜15件 | 超低競合。今すぐ |

7-2. LINE公式アカウント——農業×漁業カレンダー連動

| 月 | 配信テーマ |
|----|-----------|
| 2〜3月 | 「ショウガ植え付け前に腰をリセット。農繁期に備えよう」|
| 5月 | 「ショウガ農繁期が終わった。腰・膝のケアを今のうちに」|
| 6〜8月 | 「カツオ漁繁忙期。帰港後の腰・肩リセットは当日予約OK」|
| 9〜10月 | 「ショウガ収穫シーズン。膝・腰が悲鳴をあげる前に」|
| 12月 | 「農繁期終了。年内に腰・膝のリセット施術を」|

7-3. 漁協・農協への法人営業

  • **JFこうち(高知県漁業協同組合)**への「漁業従事者腰痛予防セミナー」提案

  • JA高知県の営農センター経由での「農業従事者腰痛予防プログラム」提案

  • 土佐清水市・宿毛市の漁協支所への出張セミナー

7-4. サーファーコミュニティへの発信

  • InstagramでのサーフィンSNSタグ活用(#高知サーフ #黒潮サーフ)

  • 黒潮町の移住コミュニティ(移住者向けFacebookグループ)への告知

  • 高知市内の移住相談窓口(高知県移住促進・人口増加課)への連携


📌 第7章の急所
高知は「口コミ文化が強い県民性」として知られる。良い施術を受けた患者が知人・友人に紹介する口コミ速度が全国でも速い方だ。「最初の10人の地元患者を完璧に施術する」ことへの集中投資が、高知市場での最速の集患設計だ。特に農家・漁師の紹介(「あそこに行ったら腰が楽になった」)は同業者コミュニティ内で連鎖する。


第8章:高知の勝ちパターン5選

パターン①【高知市・飲食業×深夜対応型】22時まで診療で飲食業従事者を独占

  • ターゲット:高知市の飲食業・サービス業従事者(20〜40代)

  • 武器:「平日22時まで診療・飲食業の方歓迎」訴求×MEO口コミ100件×SNS発信

  • 月商目標:150〜200万円

  • 注意点:高知市の飲食業は「観光シーズン(4〜5月・10〜11月)」と「年末年始」が繁忙期。この時期の広告・SNS強化が来院数の波を均す

パターン②【安芸・香南・農業特化型】土佐ショウガ農家の腰・膝専門院

  • ターゲット:安芸市・香南市・南国市のショウガ・ナス農家(40〜70代)

  • 武器:「土佐ショウガ農家専門」訴求×JA連携×農繁期後のLINE配信×MEO即独占

  • 月商目標:130〜170万円

  • 注意点:高齢農家が主要顧客のため自費移行設計が難しい。保険診療との組み合わせ(保険80%・自費20%)が現実的な収益設計。保険依存を徐々に緩和する仕組みが長期的な収益改善のカギ

パターン③【土佐清水・カツオ漁師特化型】漁師の帰港後ケアで西部市場を独占

  • ターゲット:土佐清水市・宿毛市のカツオ漁師(30〜60代)

  • 武器:「カツオ漁師の腰・肩専門」訴求×漁協連携×帰港後当日予約OK×MEO即独占

  • 月商目標:90〜130万円(低コスト運営×独占市場)

  • 注意点:土佐清水市(人口約1.3万人)の小規模市場のため、漁師需要だけでは月商に限界がある。「漁師+農家+一般患者+観光客(足摺岬)」という4層設計が安定経営の前提

パターン④【四万十・林業×サーファー型】移住者コミュニティで「四万十の院」になる

  • ターゲット:四万十市・黒潮町の林業従事者+移住サーファー(30〜50代)

  • 武器:「四万十川沿岸の林業従事者専門」+「移住サーファーのスポーツケア」×Instagram発信×移住コミュニティ連携

  • 月商目標:100〜135万円

  • 注意点:移住サーファーは30〜40代の若い患者層だ。自費比率が高くなりやすい(施術へのリテラシーが高い層)。自費コンディショニングメニュー(スポーツ整体・コアトレーニング)との組み合わせが収益性を高める

パターン⑤【高知市郊外・南国×複合型】農業地帯+住宅地の地域密着院

  • ターゲット:南国市・香美市の農業従事者+住宅地住民(幅広い層)

  • 武器:「農業地帯の地域密着型整骨院」×JA連携×MEO口コミ60〜80件での地域トップ×LINE配信

  • 月商目標:160〜210万円

  • 注意点:競合密度が高知市より低いが、南国市は高知大学医学部附属病院が立地する医療集積エリアだ。「病院との連携(術後リハビリ・整形外科後の施術)」という医療連携訴求が有効だ


📌 第8章の急所
パターン③(土佐清水・漁師特化)とパターン④(四万十・林業×サーファー)の2院を「高知西部の戦略的2拠点」として設計した場合、2院合計で月商200〜265万円の西部市場独占が見えてくる。高知西部(宿毛〜四万十〜土佐清水の弧)全体で院が少なく、この弧に2院構える院グループが「高知西部の整骨院」という圧倒的な認知を取れる。


まとめ——高知で整骨院を経営するということ

高知の整骨院市場を一言で表すなら、「整骨院を使ったことがない4つの固有需要層が、競合ゼロのエリアに眠っている県」だ。

カツオ漁師、土佐ショウガ農家、四万十川の林業従事者、黒潮のサーファー——これらは「院への来院習慣がない」「近くに院がない」「自分に合った院だと思えない」という三重の壁で整骨院から遠ざかっている。

高知で勝つための3原則

① 「土佐」「カツオ」「ショウガ」を名刺代わりに使う
高知の産業名を施術訴求に入れることで、高知の患者が「自分のための院だ」と感じる磁力が生まれる。「高知市の整骨院」より「カツオ漁師と農家の腰を診る整骨院」の方が高知では圧倒的に響く。

② 農協・漁協との連携が最速の集患経路
個人に対してSNSで広告を打つより、JA高知県・JFこうちを通じたセミナー・紹介が高知の農業・漁業コミュニティへの最速接触だ。この法人連携を最初の3ヶ月で確立した院が、高知市場の農漁業需要を独占する。

③ 郊外・漁村・山間部のMEOを今すぐ取りに行く
土佐清水・四万十・安芸は口コミ10〜30件で地域トップが取れる。今動いた院がこの超低競合エリアを独占する。高知県の人口減少が続く中、「今が最後のチャンス」という認識で動くことが、高知市場攻略の大前提だ。


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著者プロフィール

著者プロフィール:宮澤 駿
ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

大学卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。入社後は12年間、整骨院を中心に治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わりながら、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を実現掲げるピュアグロースの理念に共感しヘルスケア事業本部を2026年4月に立ち上げ。パーソナルパーパスは「業界・企業・人の可能性を信じ、伴走し、未来を共に創る」。

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本レポートはR4衛生行政報告例(厚生労働省)確定データ・各種公開統計および業界調査をもとに執筆しています。

宮澤駿

この記事の監修者

宮澤 駿ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

株式会社船井総合研究所で12年間、整骨院・治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わり、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を掲げるピュアグロースにて、2026年ヘルスケア事業本部を立ち上げ。

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