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COLUMN

【47都道府県 整骨院マーケットレポート⑪】広島県の整骨院市場分析/競合密度30院——低競合の恩恵を受けられていない院が多すぎる市場

2026.06.08|整骨院マーケットレポート

シリーズについて
このレポートは「47都道府県 整骨院マーケットレポート」シリーズの第11回。ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部が、都道府県ごとの整骨院市場を人口構造・競合密度・エリア特性・勝ちパターンの4軸で徹底分析します。経営判断・出店戦略・差別化設計の実務に直接使えるデータをまとめました。


はじめに:広島は「低競合の罠」にはまりやすい市場だ

広島県の競合密度は約30.0院/10万人。全国平均が40.7院/10万人だから、広島はそれより3割低い。

「競合が少ないのだから、広島は稼ぎやすい市場のはずだ」——そう思った院長が広島で苦しんでいる現実がある。

なぜか。理由は3つある。

ひとつ目は施術所の都市集中。827院の大半が広島市内に集まっており、市内のエリアによっては競合密度が全国平均を超える。「広島全体が低競合」は錯覚だ。

ふたつ目は製造業需要の未活用。マツダ関連だけで2万人超の製造業従事者が周辺に居住する。腰痛・肩こりのニーズは巨大だが、整骨院がここに本気でアプローチできている院は少ない。

みっつ目は集客の仕組みを持っていないこと。広島は「義理人情の文化」が根強く、一度信頼を築いた院には紹介が集まりやすい。しかし紹介を「仕組み」ではなく「運任せ」にしている院がほとんどだ。

このレポートでは「広島でどこに可能性があり、何をすべきか」をデータと現場感覚の両面から解剖する。


第1章:広島県の人口構造と市場規模

1-1. 基本人口データ

 指標 | 数値 | 備考 
 総人口 | 約276万人 | 全国12位 
 高齢者人口(65歳以上) | 約85万人 | 高齢化率約31% 
 生産年齢人口(15〜64歳) | 約161万人 | 構成比約58%
 年少人口(0〜14歳) | 約30万人 | 構成比約11% 

高齢化率31%は全国平均(29.1%)を上回る。ただし広島市・東広島市は24〜27%と比較的若く、県全体の数字は呉市・三次市・庄原市などの高齢化が引き上げている。「広島全体が高齢化している」のではなく、エリアによって年齢構成が全く異なることを前提に戦略を立てる必要がある。

主要都市別人口:

 市 | 人口 | 特性 
 広島市 | 約118万人 | 政令指定都市・8区構成・県内施術所の過半数が集中 
 福山市 | 約46万人 | 県東部の中心・製鉄・JFEスチール 
 呉市 | 約20万人 | 元軍港・造船衰退・人口減少最速クラス 
 東広島市 | 約19万人 | 広島大学・学術都市・人口微増 
 尾道市 | 約13万人 | 観光・高齢化・島しょ部 
 廿日市市 | 約11万人 | 宮島・広島市ベッドタウン・人口増 
 三原市 | 約9万人 | 製造業・瀬戸内 
 三次市 | 約5万人 | 中山間・高齢化進行 
 庄原市 | 約3万人 | 過疎・高齢化率40%超 

1-2. 生産年齢人口の需要構造

広島の生産年齢人口約161万人の中から、整骨院の主要ターゲットを切り出すと以下になる。

①製造業従事者(府中町・安芸区・福山・三原)
マツダ(安芸郡府中町・本社工場)だけで国内従業員約22,000人。関連サプライヤー・下請け企業を含めると、周辺に製造業従事者が大量に居住する。加えてJFEスチール(福山)・三菱重工・帝人なども大規模な工場を持つ。腰痛・肩こり・手首疾患の需要は安定して厚い。

②東京・大阪通勤者(新幹線沿線・広島市西部)
新幹線通勤は少数だが、広島市内の企業に勤める30〜40代ビジネスパーソン層が「デスクワーク由来の慢性疼痛」を抱えるケースは多い。本通り・八丁堀周辺の昼間人口は多く、「ランチタイム施術・夕方当日予約可」の設計が刺さる。

③外国人労働者(広島市・福山市)
広島県の外国人居住者は約4万5千人(2024年)。中国籍・ベトナム籍が多く、製造業での技能実習生・特定技能労働者が集中している。福山市には約7,000人の外国人が居住。多言語対応を一つ入れるだけで競合がいない市場を取れる。

④学生・スポーツ人口(東広島・広島市)
広島大学(東広島市・学生約15,000人)・広島市立大・修道大などが立地する。部活生・社会人スポーツ愛好家の障害需要は安定している。

1-3. 市場規模推計

 指標 | 数値 
 施術所数(R4確定値) | 827院 
 推計年間市場規模 | 約992〜1,190億円 

全国計50,919院のうち広島の827院は1.6%。人口比(広島が全国の2.2%)より少なく、相対的に施術所が少ない県だ。


📌 第1章の急所
広島の生産年齢人口の核はマツダ・JFEスチールを中心とした製造業従事者だ。この層は「痛みに我慢強く・院に行く習慣が薄い」傾向があるが、だからこそ一度来院させた院は長期リピーターになりやすい。「製造業の患者をどう引き込むか」が広島経営の最重要テーマの一つになる。


第2章:施術所数・競合密度の実態

2-1. 広島県の競合密度

 指標 | 広島県 | 全国平均 
 施術所数(R4確定値) | 827院 | 50,919院 
 競合密度 | 約30.0院/10万人 | 約40.7院/10万人 
 人口 | 約276万人(全国12位) | — 

全国平均を3割下回る。九州・四国との比較でも広島の密度は低い水準にある。

2-2. エリア別競合密度(推計)

 エリア | 推計競合密度 | 特性 
 広島市・安佐南区・西区中心部 | 40〜55院/10万人 | 全国平均超え・激戦 
 広島市・中区・南区(都心) | 35〜50院/10万人 | 昼間人口型・高競合 
 広島市・安佐北区・佐伯区 | 25〜35院/10万人 | 郊外・中程度 
 広島市・安芸区・府中町周辺 | 20〜30院/10万人 | マツダ通勤圏・中程度 
 廿日市市・東広島市 | 20〜30院/10万人 | 成長エリア・低〜中競合 
 福山市・中心部 | 30〜40院/10万人 | 県東部の中核・競合集中 
 福山市・郊外・府中市方面 | 15〜25院/10万人 | 低競合 
 呉市・竹原市 | 20〜30院/10万人 | 高齢化・人口減少 
 三次市・庄原市・安芸高田市 | 10〜20院/10万人 | 中山間・過疎地帯 

「広島全体30院」という数字の実態は、激戦の広島市内と過疎の中山間地域の平均値だ。自院の商圏半径2km以内の実際の競合院数を数えることが、戦略設計の第一歩になる。


📌 第2章の急所
「エリアを決める前に競合をマッピングせよ」——Googleマップで「整骨院」「接骨院」と入力し、自院周辺の全院をリストアップするだけでいい。5院未満なら低競合エリア、10院以上なら激戦区と判断する。この作業を一度もやったことがない院長が思った以上に多い。


第3章:広島市8区の市場地図

広島市(人口約118万人)は政令指定都市8区で構成される。区ごとに市場の性格が全く異なる。

3-1. 区別の市場特性

 区 | 人口(万人) | 特徴 | 整骨院経営の難易度 
 安佐南区 | 約24 | 最多人口・住宅密集 | 高(競合多・でも患者も多)
 西区 | 約19 | 商業×住宅混在 | 高(院数多)
 南区 | 約14 | 宇品・段原の再開発地区 | 中〜高(新規参入多)
 中区 | 約14 | 繁華街・ビジネス・昼間人口大 | 中〜高(回転数勝負)
 安佐北区 | 約17 | 北部・農村隣接・高齢化進行 | 中(地域密着が有利)
 東区 | 約12 | 二葉山・戸坂のベッドタウン | 中(中競合)
 佐伯区 | 約13 | 西部・廿日市隣接・団地多 | 中(高齢者需要あり)
 安芸区 | 約7 | 府中町隣接・マツダ通勤圏 | 低〜中(製造業需要・競合少)

3-2. 狙い目エリアの特定

安佐南区:人口最多・商圏激戦
祇園新道・大州通りなどの幹線道路沿いに整骨院が集中。差別化なしに開業すると価格競争に巻き込まれる。「Google口コミ数200件以上・評点4.5以上」を先に達成してから攻めるエリア。

安芸区・府中町:マツダ城下町の穴場
施術所密度が相対的に低く、製造業従事者の腰痛需要がある。競合の少なさと需要の安定性を両立できる数少ないエリア。広島市内で「まだ戦いやすい」を探すなら最有力候補。

廿日市市:広島市ベッドタウンの成長地区
人口微増・30〜40代ファミリー層の集積。産後骨盤・スポーツ障害の需要が育っており、競合密度も中程度で参入余地がある。


📌 第3章の急所
広島市内で最初の分院を出すなら「安佐南区に絶対出す」よりも「安芸区・府中町方面から広島市に入る」戦略の方が参入コストが低い。人口密度が低くても、競合密度が低ければ患者の取りやすさは変わらない。


第4章:福山・呉・東広島——「第二都市」の可能性と限界

4-1. 福山市(人口約46万人)

県内第2の都市。岡山との境界に位置し、独立した経済圏を形成している。

  • 産業:JFEスチール西日本製鉄所・帝人・神明など製造業が基幹

  • 整骨院市場:福山駅周辺に集中傾向。神辺・府中市方面は施術所過疎地帯

  • 外国人労働者:ベトナム・フィリピン系製造業従事者が約7,000人居住

  • 狙い目:駅から離れた住宅地(子育て世代×腰痛・産後骨盤)、外国人労働者特化(ほぼ競合ゼロ)

4-2. 呉市(人口約20万人)

元軍港・造船の街。人口減少が県内最速クラスで進行中(年間2,000〜3,000人ペース)。

  • 強み:高齢化率が高い=慢性疼痛・変形性疾患の常連需要が安定している

  • 弱み:若年層の流出が止まらない。自費移行が難しい年齢・所得構成

  • 現実的な戦略:新規参入より「廃業院の引き継ぎ」が費用対効果が高い。今ある患者基盤を引き継ぎ、コスト構造を下げて運営する

4-3. 東広島市(人口約19万人)

広島大学移転以降、学術・研究都市として成長。県内で最も若い人口構成を持つ。

  • 広島大学(学生約15,000人)・サントリー・中国電力などが立地

  • 整骨院市場:西条駅周辺に偏在。八本松・黒瀬方面は施術所が薄い

  • 狙い目:学生アスリート×スポーツ障害特化。大学部活との連携が取れれば安定した患者流入が見込める


📌 第4章の急所
呉市は「今は稼げる市場だが3年後が見えない」。今から参入するよりも、すでに呉で院を持つなら東広島への分院展開を先に設計すべきだ。患者を引き継ぎながら市場を乗り換えるトランジション戦略が現実解になる。


第5章:マツダ城下町戦略——製造業需要という未開拓鉱山

5-1. マツダ関連の規模感

広島の経済を語るとき、マツダ(本社:安芸郡府中町)は外せない。

 指標 | 数値 
 国内従業員数 | 約22,000人 
 広島・山口のサプライヤー | 数百社 
 工場立地 | 府中町(本社)・宇品・向洋 

製造業従事者は「腰痛・肩こり・膝痛・手首疾患」の患者予備軍として最強の層だ。しかし整骨院がここに本気でアプローチできている院は少ない。

5-2. 製造業特化の3つの打ち手

①夜間診療枠の確保
製造業の勤務終了は16〜17時が多い。18〜21時の診療枠を設けるだけで「仕事帰りに通える整骨院」として競合が一気に減る。夜間に開けている院が少ないことが参入障壁の低さでもある。

②腰痛特化LP+ローカル検索広告
「府中町 腰痛」「安芸区 腰痛」などのキーワードで検索広告を月5〜8万円投下する。製造業従事者は「痛くて仕事に支障が出てから検索する」層なので、検索広告の反応率が高い。

③法人顧問プラン
サプライヤー企業(従業員10〜50名規模)の労務担当に直接アプローチし、「従業員専用の月額施術プラン」を提案する。1社10名×月1回なら10件の固定患者。3社で30件の安定収益が生まれる。


📌 第5章の急所
法人営業は「担当者との関係構築に3〜6ヶ月かかる」が、いったん入り込むと参入障壁が高くなる。既存のMEO集客を安定させてから法人営業に着手する順序が重要だ。今すぐ動ける院長は、まず近隣のサプライヤー企業に電話一本入れてみることから始める。


第6章:人口動態と患者予備軍

6-1. 広島県の人口推移

 年 | 人口(万人) | 変動 
 2015年 | 282 | — 
 2020年 | 279 | −3万
 2024年 | 276 | −3万 
 2030年(推計) | 269 | −7万 

年間約1〜1.5万人ペースで減少中。ただし広島市・東広島市・廿日市市は微増〜横ばいを維持。呉市・三次市・庄原市の減少が全体を引っ張る構造だ。

6-2. エリア別の高齢化率と市場の将来性

 エリア | 推計高齢化率 | 市場の将来性 
 広島市・東広島市・廿日市市 | 24〜27% | ◎(人口維持・若い) 
 福山市・三原市 | 28〜32% | ○(現状維持) 
 呉市・尾道市・竹原市 | 33〜38% | △(縮小) 
 三次市・庄原市・安芸高田市 | 38〜45% | ✕(過疎) 

6-3. 外国人居住者の分布

広島県の外国人居住者は約4万5千人(2024年推計)。

  • 広島市:約2万人(中国籍・ベトナム籍・フィリピン籍)

  • 福山市:約7,000人(ベトナム・フィリピン系製造業従事者が多い)

  • 東広島市:約3,000人(留学生・研究者)

外国人対応(ベトナム語・中国語のポスター・LINEでの翻訳対応)をしているだけで、ほぼ競合ゼロの市場を獲得できる。翻訳はGoogle翻訳・DeepLで十分対応できる。


📌 第6章の急所
人口が増えているエリア(広島市・東広島市・廿日市市)に資源を集中させることが、5年後・10年後の経営安定につながる。「今いる患者が多い場所」より「これから患者が増える場所」を優先して分院出店のターゲットにする。


第7章:広島で生き残る院の共通点

7-1. 紹介経済を仕組み化している

広島は義理人情の文化が根強い。「紹介してもらったら断れない」気質を持つ患者が多く、一度信頼を築いた院には紹介が集まりやすい。

繁盛院が必ずやっているのは「紹介してください」と明示的に伝える仕組みだ。紹介カード(施術後に手渡す)・LINE公式での紹介特典告知(「ご紹介いただくと次回500円オフ」)・口頭での一言——この3点セットで動かしていない院は多い。

7-2. Googleマップを「第一の看板」として週次で更新している

広島市内でも郊外でも、患者の検索経路は「地名+整骨院」「地名+腰痛」がほぼ全てだ。Googleビジネスプロフィールの写真・投稿・口コミ返信を週次で更新している院は、広告ゼロでも安定した初診を獲得し続けている。

7-3. 「地域名+悩み」の掛け算でSEO/MEOを設計している

「安佐南区 腰痛」「福山市 産後骨盤」など、エリア×悩みの組み合わせで検索上位に入っている院が集客を安定させている。HPの本文テキストとGoogleビジネスの説明文に地名と症状名を入れるだけで改善できる。


📌 第7章の急所
紹介経済の起動に必要なのはシステムではなく「一言」だ。LINEで「もしお知り合いでお困りの方がいれば、ご紹介いただけると嬉しいです」と送るだけで紹介率は変わる。毎月の施術後に一言言う習慣を作れた院が、広告費ゼロで患者を増やし続けている。


第8章:広島に刺さる集客チャネルの現実

8-1. MEO(Googleマップ対策)——最優先

広島全体の競合密度が低いことの最大の恩恵は、MEOの上位表示がとりやすいことだ。東京・大阪では口コミ300件が必要な場面でも、広島郊外なら50件で1位が取れるエリアがある。

MEOで重要な3要素:

  1. 口コミ数:競合より多ければ上位表示されやすい

  2. 評点:4.3以上が最低ライン。4.6以上で強い

  3. 投稿頻度:月2〜4本の新規投稿でアクティブシグナルを送る

8-2. LINE公式アカウント——再来院率のエンジン

一度来た患者をLINE登録させ、週1〜2回の健康情報メッセージを送る。「梅雨は関節痛が出やすい季節です」「今月の肩こりケアキャンペーン」など。特典クーポン(月1回・次回割引)で来院動機を作る。LINE活用院と非活用院のリピート率差は体感で20〜30ポイントある。

8-3. Instagram——30〜40代女性の獲得

広島の30〜40代女性(安佐南区・廿日市市・東区の住宅地層)はInstagramで情報収集する。月4〜6本のリール投稿(産後骨盤・美容鍼・ストレッチ指導)で「この先生を知っている」状態を作る。フォロワー300人でも口コミにつながるケースが多い。

8-4. チラシ——競合密度30院ならまだ使える

全国平均より競合が少ない広島は、チラシの反応率が東京・大阪より相対的に高い。特に郊外(安芸区・安佐北区北部・廿日市市)では新聞折込+ポスティングのセットで反応が出る。「A4・1枚・写真多め・キャッチコピー1行」の簡素なチラシが反応率は高い。


📌 第8章の急所
広島でゼロから集客するなら①MEO整備→②LINE登録促進→③紹介仕組み化の順で優先度をつける。SNS・チラシは③が機能し始めてから追加する。優先順位なく全部やると全部中途半端になる。


第9章:広島の勝ちパターン5選

パターン①【広島市・住宅地型】地域一番院を緻密に設計する

  • ターゲット:安佐南区・西区・廿日市市の30〜50代主婦・ファミリー層

  • 武器:MEO口コミ集積×紹介カード×LINE再来院設計

  • 月商目標:200〜250万円

  • 注意点:競合が多いため「この院に来る理由」を全てのタッチポイントで言語化して伝える

パターン②【マツダ城下町・法人営業型】製造業を固定患者化する

  • ターゲット:安芸区・府中町のマツダ・サプライヤー従業員(30〜50代男性)

  • 武器:夜間診療(18〜21時)×腰痛専門LP×法人顧問プラン

  • 月商目標:150〜200万円(法人契約2〜3社入れば安定)

  • 注意点:法人営業は関係構築に時間がかかる。MEOで既存患者を先に安定させてから着手する

パターン③【東広島・スポーツ特化型】学生アスリートから家族ぐるみを獲得する

  • ターゲット:広島大学・高校部活の学生アスリート

  • 武器:スポーツ障害の専門知識×テーピング対応×大学との連携

  • 月商目標:120〜160万円

  • 注意点:学生の単価は低い。保護者(40〜50代)への接触で家族ぐるみの患者化を必ず狙う

パターン④【呉・高齢者特化型】縮小市場を低コストで抑える

  • ターゲット:呉市・60〜80代の慢性腰痛・変形性疾患

  • 武器:保険×訪問施術×家族紹介プログラム

  • 月商目標:100〜130万円(天井は低いが安定性は高い)

  • 注意点:市場縮小は不可避。3〜5年先の出口戦略(廃業 or 東広島分院への移行)を今から設計する

パターン⑤【福山・外国人特化型】ブルーオーシャンを誰より早く取る

  • ターゲット:福山市の20〜30代ベトナム・フィリピン系製造業従事者

  • 武器:多言語対応(LINE翻訳・ベトナム語ポスター)×夜間診療

  • 月商目標:100〜150万円

  • 注意点:外国人コミュニティに入り込めると口コミが同国人に一気に広がる。健康保険の加入状況確認は最初に行う


📌 第9章の急所
パターン②(法人営業)とパターン⑤(外国人特化)は「今すぐ患者が来る」施策ではない。仕込みに3〜6ヶ月かかる分、参入障壁が高くなる。だから今すぐ手を付けた院が市場を独占できる。「忙しくなったらやる」では永遠に始められない。


まとめ——広島で整骨院を経営するということ

広島の整骨院市場を一言で表すなら、「低競合の恩恵をまだ誰も本気で取りに行っていない市場」だ。

競合密度30院は、正しく活かせば都市部より遥かに有利な戦場だ。にもかかわらず多くの院が「広島市内の激戦に引きずられ」「自分のエリアの真の競合を把握していない」状態で経営している。

広島で勝つための3原則

① 自院の商圏を半径2kmで測り直す
「広島県の競合密度」ではなく「自院周辺の競合院数」で戦略を立てる。Googleマップで今日できる。

② 紹介経済を意図的に起動する
広島の義理人情文化は最強の集客資源だ。紹介カード・LINE誘導・紹介特典の3点セットを今月中に整備する。

③ 製造業・外国人需要は先行者が総取りする
法人営業も外国人対応も、ほとんどの院が手を付けていない。今動いた院が独占できる。

広島の整骨院市場は、まだ本気で掘り下げた院が少ない。それが現実であり、チャンスだ。


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著者プロフィール

著者プロフィール:宮澤 駿
ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

大学卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。入社後は12年間、整骨院を中心に治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わりながら、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を実現掲げるピュアグロースの理念に共感しヘルスケア事業本部を2026年4月に立ち上げ。パーソナルパーパスは「業界・企業・人の可能性を信じ、伴走し、未来を共に創る」。

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本レポートはR4衛生行政報告例(厚生労働省)確定データ・各種公開統計および業界調査をもとに執筆しています。

宮澤駿

この記事の監修者

宮澤 駿ピュアグロース株式会社 ヘルスケア事業本部 本部長

株式会社船井総合研究所で12年間、整骨院・治療院業界のコンサルティングに特化し、成功事例企業を多数輩出。業界のM&Aにも携わり、部長として社内マネジメントも経験。「お客様の純粋な成長」を掲げるピュアグロースにて、2026年ヘルスケア事業本部を立ち上げ。

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